ひぐらしのなく頃に解

★★★★★
”ひぐらしのなく頃に”は、PS2版（祭）で一度プレイしたのだが、あのページに「祭囃し編（原作の最終話）も強くお勧め」というコメントが沢山あったので、原作の”ひぐらしのなく頃に解”を買った。
プレイしてみて、やって本当によかったと思う。なぜなら、事件の背景が原作にはきちんと書かれているから。逆に、細かく書かれすぎていたために、PS2版では削除の対象になったのではないだろうか。
事件の背景をぼかしたPS2版では、黒幕は悪の存在のように描かれている。黒幕に人間性を持たせようとすると、きちんとした動機が必要になるからであろう。正義vs悪という構図。その他にも、PS2版はエンターテイメント性が強い。声優の演技が光るボイス、そして最終話だけに付けられたテーマソングはかなり魅力的だ。
PS2版のみをプレイされた方には、原作の祭囃し編に加えて、ぜひ皆殺し編の最後の部分もプレイしてほしい。そこには、PS2版ではカットされてしまった”ひぐらしのなく頃に”の根幹に関わる描写がある。これは個人的な勝手な予想だが、作者にとって書くのが最も辛かった部分ではないだろうか。
さて、次は、”ひぐらしのなく頃に礼”をやらなくちゃ…