つっとむのネタバレ日記(はてなダイアリー時代)

ケータイ片手にゲームを楽しむ、つっとむのリアルタイムゲーム日記です。 その瞬間の感想をそのまま投稿しているので、ネタバレ内容を含んでいる可能性があります。

12RIVEN

★★★☆☆
あのページに投稿していたレビューが掲載された。
プレイ後の感想としては、まあまあって感じかな。このゲームを支えている世界観は、非常に奇抜でとても興味深かった。それにもかかわらず評価が低めになってしまったのは、結末を無難にまとめようとした感があることと、この世界観に関係のないトリックが多用されているからだ。前者については、大いなる冒険?をしたRemember11の反動なのかもしれない。
それにしても打越氏のアイディアは面白い。Ever17はもちろんだが、EVE5の時も感心した。EVE5の時は、多くの謎がメインの真相に向かって収束して行ったので、すごく面白かった。このゲームもそうなるのかな、と思っていたら、話が収束しかかるところで目先を変えるような小手先のトリックが頻発し、頭が混乱しているうちになんだか話がまとまってエンドを迎えてしまった。
そんな小手先のトリックは要らない。黒幕が予想通りだろうが予想外だろうが、自分には関係ないんだ。ただ、この世界観について、じっくりと考えさせてくれる結末が欲しかった。
一つ救いであるのは、打越氏のアイディアはやはり面白かったこと。これは素直に脱帽だ。次のゲームでも、きっと面白いアイディアを捻り出してくれるだろう。要は演出なのだ。Ever17は、演出自体がアイディアだったから成功した。EVE5は、事件の真相がアイディアだったから面白かった。一方、Remember11やこのゲームでは事件の背景がアイディアだったから、登場人物がその法則に則って行動する必要があり、まとめるのが難しかったのだろう。
このゲームの世界観は、我々がよく体験するコンピューターのある現象からヒントを得たのではないかと勝手に思っている。バルドフォースエグゼの世界観も同様に、コンピューターの身近な現象が元になっているんじゃないのかな。次のゲームのアイディアも、そんなところに転がっているのかもしれない。
12Riven -the ψcliminal of integral- (サウンドトラック同梱版)