I/O
★★★★☆
あのページに投稿していたレビューが、掲載された。
プレイした印象は、「生身の人間が、時間の巻き戻しや平行世界を実際に体験するには、いったいどんな状況が必要か？」というテーマを、作者が追求して作られたゲーム、という感じだった。
ノベル系のゲームは、最初のストーリーは同じでも、その後の選択肢でストーリーが分岐するものが多い。そのためプレイヤーは、時間の巻き戻し（最初からプレイすること）や平行世界（別シナリオのこと）を擬似体験することになる。最近は、このことに目をつけたゲーム製作者によってストーリーの中身にも時間の巻き戻しや平行世界が取り入れられ、プレイヤーの擬似体験度を上げる工夫がいろいろとされている。例えば、選択肢で分岐したストーリーどうしを関連付けたりする工夫である。
このゲームは、「プレイヤーが時間の巻き戻しや平行世界を擬似体験する」というテーマ？は従来のゲームと同じだが、その手法が大きく異なっている。その手法とは、シナリオをほぼ一本道にして、そこで時間の巻き戻しや平行世界を体感する主人公を描く、というものである。ある意味、ノベルの王道行く手法であるが、選択肢でストーリーが分岐するゲームに慣れた自分にとっては、なにか新鮮な感じがした。
